「鈴木」という苗字はどうしてこんなに
多いの? |え!そうだったの?雑学

2012-05-20更新

佐藤さん、田中さん、鈴木さんなど、
日本人の姓のなかで人数の多い順番は、
地域によって多少の差はあるが、
だいたいこんなところだろう。
日本各地からの人口の流入があった首都・東京では、
いちばん多いのが鈴木姓だという。
文字違いの寿寿木、須須木、涼木、薄などを加えればもっと増える。
日本人が全員名字をもつようになったのは明治維新後のことだが、
そのとき好きな名字を選んでいいといわれて、
鈴木を選んだ人が多かったという。
その鈴木姓を歴史をさかのぼって調べてみると、
最大の系統を誇っていたのが、
熊野発祥の穂積氏系統の鈴木一族だという。
熊野を本拠として熊野神社宮王子社の神官として発展してきた
一族だが、彼らの仕事が米づくりの神様をまつること。
しかも、本家である穂積という名が、稲穂を積んだという意味で、
この稲穂のことを熊野地方では
「ススキ・スズキ」
と呼び習わしていたところから鈴木の文字が
あてられるようになったと推測されている。
明治時代になって新しく名字をつけなくてはならなかったのは、
多くは農民だった。
そのとき、米の神様をつかさどっていた
神主さんにあやかって自分の名字とした人が、
それだけたくさんいたということなのだ。
全国の鈴木さん、「どこにでもある平凡な名前」と嘆かずに、
農耕民族として発展してきた大和民族、
つまり日本人の伝統を受け継ぐ名前だと誇りをもってほしいもの。
その態度が、ほかの鈴木氏とは違う印象になって、
「どこの鈴木さんでしたつけ?」
といわれることなどなくなるはずだ。
鈴木一朗ことイチロー選手は「鈴木」じゃなくて大成功したけれど。